はじめに

The Povertistとは? -途上国の開発と貧困問題の専門誌-

The Povertistは開発途上国の貧困問題を深掘りするオンラインマガジンです。貧困の原因は一つではなく、その解決には様々なアプローチが必要とされています。そのため、あらゆる分野で活躍するプロフェッショナルが存在します。The Povertistでは、プロフェッショナル自身が記事を執筆し、プロフェッショナルが開発と貧困を考え、議論する場を提供したいと考えています。また、これから携わりたいと考えている方、途上国に関心のある方にもお楽しみいただけるような記事の提供も心がけていきたいと思います。

同誌は2007年に個人ブログとして創刊されて以来、国際開発に関する様々な課題を取り上げてきました。2013年にはウェブサイトを刷新し、個人ブログの枠を超え、途上国の開発課題に取り組むプロフェッショナルが情報発信する場として、その役割を拡大しました。また、それまでは日本語による発信がメインでしたが、英語でも発信を行うことで活動範囲を世界へ広げました。海外の専門家・読者へもすこしずつ議論の場を開き、日本の皆様へもより広い視点で情報提供していきます。

 

ビジョン -The Povertistが目指すメディア-

開発援助のプロのプロによるプロのためのメディアを目指します。

 

ミッション -The Povertistが果たすべき役割-

  • 開発援助のプロフェッショナルに、記事の投稿機会を提供する。
  • 開発援助のプロフェッショナルが、新しい情報や意見に触れる機会を提供する。
  • 開発援助のプロフェッショナルに、記事の投稿を通じて意見交換する場を提供する。
  • 開発援助のプロフェッショナルが、この過程で得た知見を実務へ還元する。
  • 開発途上国の貧困と開発に関心のある読者へ最前線の情報を伝える。

 

コンセプト -The Povertistの誌名に込められた想い-

2000年代、国際社会では開発途上国の貧困が如何に複雑な問題か盛んに議論がなされ、経済だけでなく教育、保健、衛生、栄養、雇用等、複合的な課題に取り組む必要性が認識されました。それにもかかわらず、開発や貧困問題に取り組むプロフェッショナルは伝統的学問体系に縛られ、「経済開発」「社会開発」「公衆衛生」「教育」といったそれぞれの縄張りで活動してきました。

貧困が単に経済的、社会的な問題ではないことを認識しながらも、「貧困削減専門家」の肩書きは存在せず、専門分野を越えた意見交換も限定的でした。私たちは、開発援助のプロフェッショナルが様々な分野の知見を共有し議論する場を作ることで、この矛盾を解くことができると考えました。

こうした問題意識から、開発途上国の貧困問題(Poverty)に携わるプロフェッショナル(-ist)を「Povertist(=Poverty + ist)」と名づけ、このウェブサイトのタイトルとしました。イギリスの経済誌「The Economist」が経済問題を扱うメディアであるとすれば、The Povertistは貧困問題に関する専門誌と言われるようなメディアを目指していきます。

The Povertistでは、既存のメディアとは異なり、専属のジャーナリストやライターを抱えておりません。記事はすべて、開発援助の最前線で活躍している実務家や研究者によって執筆されています。プロフェッショナル自らが発信することの価値を信じています。

 

2016年2月28日
編集長