カンボジア

カンボジア・コーヒーの話

Photograph: Kayo Takahashi

カンボジアの名産品はと聞かれて何を思い出すだろうか。恐らくカンボジアに訪れたことのある人ならば、シルクや胡椒を思い出すだろう。しかし、カンボジアは規模こそ小さいものの東南アジアの「コ—ヒー」生産国の一つでありその品質は高い評価を受けている。昨今のカンボジア国内でのカフェブームも相まって、カンボジアでは様々なスタイルのコーヒーを楽しむことが出来る。今日は、カンボジアで愛される「コーヒー」についてお話したい。

伝統的なコーヒー

Photograph: Kayo Takahashi

カンボジアで広く一般に飲まれており、屋台などで気楽に購入出来るのがこの伝統的なコーヒーである。カンボジア人に聞くと「ベトナム・コーヒーだよ」と答えが返ってくる。ガリガリと割った氷がたっぷり入ったカップの中にとてつもなく濃いコーヒーを注ぐ。そこにコンデンスミルクをたっぷり入れて味合う。50 円程度で購入ができる。我々の知るコーヒーとはとても違うユニークな味がする。濃いチョコレートドリンクとでもいうのだろうか。だが、多くのカンボジア人にとって、これがなじみのコーヒーであり、いわゆるヨーロッパ人の好むコーヒーは甘さが足りず美味しくないそうだ。

コーヒー豆専門店 Sin Veng Yu Coffee Company

Photograph: Kayo Takahashi

Sin Veng Yuはプノンペン北部の薄汚い小さな商店街(st.217)の一つに軒を連ねている。1962年に、中国から移り住んできたオーナーがコーヒー店を開店した。カンボジア有数のコーヒー豆の産地である山岳部のモンドキリやパイリン、ラタナキリから、ロブスタ種やアラビカ種の仕入れを行っている。しかし、1970年代、クメールルージュの影響を受け、一時閉店を余儀なくされた。その後、店は順調に成長を遂げ、現在ではドイツから輸入した機材を導入し、隣国ラオス産やベトナム産のコーヒーや紅茶も含め、最高品質の商品を提供している。

カンボジア版スタバ? ブラウン・コーヒー

Photograph: Kayo Takahashi

ブラウン・コーヒーは カンボジアの若者や駐在員が集まる恐らくカンボジア最大級のコーヒーチェーンであろう。エスプレッソ、カフェラテからフラペチーノまで、スタバに登場するような商品が同様のクオリティで提供される。値段もカフェラテ1杯3.6ドルと決して安くない。食事も充実しており、マフィンやクッキー、軽い朝食から、パスタやエッグベネディクトなどこったメニューまで用意されている。大学生位の年齢の店員たちも非常に良く訓練されており、人なつっこい笑顔で「今日の髪型素敵ね」とか「そのドレスどこで買ったの」とか挨拶をしてくる。

ブラウン・コーヒーは、2009年に第1号店がオープンした。興味深いのは、当時20代であった5名の青年たちによって起業されたという点である。彼らは高校時代の友人で、オーストラリアの大学留学から帰国後、 銀行からの融資も受けUSD170,000を共同出資して事業を開始したのだ。現在は、プノンペン市内に12店舗を構えている。

プノンペンに訪れた際は、ぜひ様々なスタイルのカンボジアのコーヒーを楽しんでもらいたい。

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