ネパール

ネパール大地震から10日-日本の援助は今

Photograph: Yuka Kitamatsu
Photograph: Yuka Kitamatsu

地震から早10日が過ぎました。今日はまず、日本政府が現在ネパールの現場で行っている支援について書きたいと思います。

今回日本から派遣された「緊急援助隊」について、ニュース等で知っている方も多いと思います。この緊急援助隊ですが、内訳としては救助チームと医療チームに分かれます。救助チームは災害直後の人命救助を主目的として、まさにがれきを撤去し、レスキュー犬と共に行方不明の方々を探しています。もう一つの医療チームは、今回の地震で甚大な被害が生じたシンドゥパルチョーク郡において活動しています。この医療チームは外科の先生も含めたチーム編成で、村に手術可能な屋外病院を設置し、診療にあたっています。

Photograph: Yuka Kitamatsu
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彼らが活動するエリアは首都カトマンズから陸路で3、4時間進んだところにあり、余震も続く中で積極的にニーズがある場所に出て行ったチームに頭がさがる思いです。その他、防衛省自衛隊が巡回医療の形でカトマンズ市内で活動しています。

日本政府の活動はこんな状況で、それぞれに大所帯で頑張っているのですが、やはり機動性で光るのはNGOの方々の活動であるように感じます。もし、「日本からすぐに村落部に届く支援をサポートしたい」と思ってくださる方がいたら、ぜひ日本のNGOへの募金を検討してみてください。

ネパールのような国で被災者の支援を行うにあたっては、言語の問題に始まり、どうやってニーズを洗い出すのか、どうやって必要な物資を調達するのか、どうやってその物資を山奥の村落部まで運ぶのか、政府の誰に許可をとって配るのか、どうやって配布対象者を選定するのか・・・等の難題が多々ありますが、日本のNGOの中には長年のネパールでの活動経験を生かし、既に必要なサポート、物資を村落部で困っている住民まで送り届けているところがたくさんあります。

以下に、私が知る限りで今現在、日夜奮闘されているNGOのリンクを掲載したいと思います(もちろん他にも同様の活動をされているNGOがたくさんあると思います)。いずれのNGOも被害が甚大であった地域のニーズを迅速に把握し、ビニールシートや毛布、食料物資等の配布を行っています。日本から募金で支援することを検討している方は、以下のリンクも参考にしてください。

Photograph: Yuka Kitamatsu
Photograph: Yuka Kitamatsu

また、私の目から見えた現場の被害状況を書いてみたいと思います。

今回ネパールを襲った地震は、都市部と村落部で被災の状況が大きく異なり、また都市部の中でも、新しい建築物と伝統的な寺院等の建築物の間で、被害状況が異なるようです。

私がいる都市部では、今ではほとんどの都市機能が回復し、物資の枯渇も起きず、店が開き、通常の仕事場に戻ろうとする人々の姿が見られます。一方、一部古い住宅に住んでいた方は家を失ったり、経験したことのない大きな地震にショックを受け、自宅の中にいることに大きな不安を抱えた人々が、テントや車の中で日中も夜も過ごしたりしています。

Photograph: Yuka Kitamatsu
Photograph: Yuka Kitamatsu

ネパールはもともと公共の給水が週1回(あるいはなし)で、1日十数時間の停電があり、また通常時から失業率も相当に高く、物がないない尽くしの中で生活していく術を知っている人々ではあります。そのたくましさは頼もしいものの、一方で地震が彼らにもたらした精神的ショックは、地震を頻繁に経験している日本人が想像する以上に大きく、地震直後で当たり前ではありますが、何にもぶつけることのできない、どうしようもなく苦しい気持ちで過ごしている人が相当多くいるように感じます。これに加えて、村落部では多くの死者と家屋の倒壊が生じており、医師の数が限られ診療待ちも多く、状況は非常に厳しいようです。

日本のメディアでは、これらの都市部と村落部の状況がごちゃまぜに伝えられたり、日本から派遣されている支援についても、とにかくセンセーショナルな文言が並んでいて違和感をどことなく感じていますが、私の理解では、およその状況は上のような感じです。

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