ラオス

ラオス国営航空でプノンペンを目指す-ワットタイ国際空港は2つある?

At the airport in Vientiane
At the airport in Vientiane

東南アジアレポート 16 -ラオス航空でプノンペンへ

2007年11月16日 Vientiane (Laos)

最後の最後でどんでん返しが待っていた。値切り交渉の末に安運賃で空港へ辿り着くことができたまではよかった。しかし、そこに落とし穴が待っていたのである。 空港へ到着してまず確認しなければならなかったことは、「本当に予約した飛行機が飛んでいるか」だった。先日チケットを予約しに行ったとき、「ラオ航空という立派な名前の割にはやけに小さな建物だな・・」と思っていた。だから、航空券の予約は取ったものの、「もしかしたら飛行機は飛んでないかも・・」という不安が正直あったのである。

トゥクトゥクから降ろされたところは紛れもなく国際線のロビー。掲示板に目をやる。「プノンペン・・プノンペン・・・プノン・・・・ない。」ここで一瞬冷静になった。予約したチケットには、ラオス南部の都市パクセを経由してプノンペンへ入ると書いてあった。てっきり忘れていた。そしてまた掲示板に目をや り、今度は「パクセ」の文字を探すことにした。ところが次の瞬間、また冷や汗が噴き出た。目に飛び込んできたのはたしかに「パクセ」の文字。しかし、出発 時刻がとうの昔に過ぎてしまっている。頭の中で四方八方からいろいろな想像が矢のように飛び交った。どうしてよいかわからない。まるで戦場に取り残された兵士のようだ。ともかく、空港職員に掛け合ってみることにした。相手が英語を理解しようがしまいが関係ない。緊急事態なのである。

「英語がわからんよ」と首を振る職員。笑顔で何も答えない職員。散々たらい回しにされた挙げ句わかったことは、隣の建物から国内線が出発するということだった。パクセ行きは国際線ロビーからも国内線ロビーからも出ているとのこと。空港に建物が2つあることは一切知らされていなかった。やっとの思いで搭乗便を確認し、ひどい頭痛と疲れでフラフラになりながらベンチに腰を落とした。

Comments are closed.