アフリカ

チョコレートとフェアトレード

コンビニでお目当ての物を持ってレジへ向かうとそこにはチョコレートが置いてある。とりわけ買う予定はなかったけれど、ついついそのお手ごろ感から一粒買ってしまうものだ。今では親指大のチョコレートは10円玉数枚で買える。いつからか、僕らはチョコレートを好んで食べるようになった。そしてチョコレートは僕らの生活の中にあまりにうまく溶け込んでしまっていて、それを食べることに何の後ろめたさもない。もちろん、そんな思いをする必要などまったくないのは言うまでもない。お腹を壊さない程度に、どんどん食べたらいい。ただ、チョコレートがどうやって僕らの口まで届いているのかを少し知りたくなったりはしないだろうか。それが今日のトピックである。

今、あなたはが「子供」だとして、どうやったら学校に通えるようになるだろう。農園主のところから逃げる?そしてどこへ行く?お金も力もない時、どうしようか。

今、あなたが「農園主」だとして、カカオの価格が下落しているのに、どうやったら子供を学校に行かせられるだろうか。農場経営もギリギリの状態で、子供たちにこれ以上の待遇を与えるのは少し難しいかもしれない。

今、あなたが「NGO」の職員だとして、カカオを高く買い取る代わりに、農園主に子供たちを学校へ行かせるよう促したい。ところが、買い取るだけの財源がない。

今、あなたが「チョコレート会社」の社長だとして、品質の良いモノを消費者に届けたい。もちろん、児童労働など認めたくないけれど、子供を使っている農園主からカカオを買わなければ、供給を維持できない。

今、あなたが「消費者」だとして・・・

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