スーダン

経済発展だけじゃない、不平等の是正をも目的とした新たな行動指針SDGs達成に不可欠な「草の根」の包括的なアプローチとは?

スーダンに「医」を届ける、認定NPO法人ロシナンテスの取り組み

スーダンのハルツーム州でこれまで医療支援を行ってきた認定NPO法人ロシナンテスは、国連食糧計画(WFP)や国際協力機構(JICA)との連携や、現地医療スタッフ・NGOとの協働など様々なセクターを巻き込みながら11年間に渡り活動を行い、スーダン人へ医療を届けてきた。

スーダンでは衛生状態に問題があるほか、医療機材の不足やメンテナンス不良、医療従事者の不足などにより信頼できる医療が受けられる機関は少ないという背景があり、ロシナンテスが果たしてきた役割は大きい。

しかし、医療以外にも、「不衛生な水が原因で疫病が蔓延している。」「地域に学校がないことから、そもそも医師や看護師が育たない。」などの様々な課題が山積している。

そこで、ロシナンテスは給水施設の設置や学校の建設も、「医療」に繋がると捉え、「水」「教育」「医療」などの側面から多角的な支援を実施している。

「民」から始まるボトムアップのアプローチ。様々なステークホルダーを巻き込んでSDGsの達成を目指す。

ロシナンテスは今後、首都のあるハルツーム州から活動範囲を広げ、北コルドファン州にも拠点を置き、さらに多くの地域へ支援を行う予定である。

ハルツーム州同様に、安全で生活な水の供給だけでなく、教育支援や母子保健事業などを行うことにより、300万人が暮らす北コルドファン州に対して包括的な医療を届けることができるようになれば、現地に与える影響は絶大であろう。

ハルツーム州と地方州で生じている格差是正に対しても、寄与することが考えられる。様々なステークホルダーを巻き込みながら医療だけではない、多様な観点からこの問題の解決に取り組んでいく。

スーダン国内の政策レベルで、水衛生・教育・医療の観点での活動がどの程度の目標レベルのもと、取り組まれているかは開示されていない。

しかし、「民」から始まるロシナンテスの取り組みによって、スーダンの様々な厳しい課題が改善されればSDGsへの貢献については、もはや何も言うべきことはないだろう。

スーダンにどのようなインパクトを与え、国家全体、行政、民間セクターを巻き込んでいき、持続可能な世界の構築に携わるのか。医療のない世界をなくすことを目指し、ロシナンテスの挑戦は続いていく。

この記事は吉田梨乃(Readyfor学生ライター)が実施したインタビューをもとに書かれたものです。


参考情報
United Nations. Sustainable Development.
CIA. World Factbook – Sudan.
Transparency International. Website.
Readyfor. スーダンの砂漠地帯で暮らす1万人に安全な水を届けたい!
ロシナンテス. 年次報告書.


スーダンの砂漠地帯で暮らす1万人に安全な水を届けたい!

認定NPO法人ロシナンテスは、6月16日(金)午後11:00まで、スーダン・北コルドファン州で安全で清潔な水を供給するための費用など、事業運営費調達のためにクラウドファンディングに挑戦しています。

プロジェクトやクラウドファンディングの詳細はこちらからご覧ください。

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