カンボジア

カンボジアの道路事情-過積載とスーパーカブ

カンボジアレポート 4-カンボジアの道路事情

2006年3月24日 Phnom Penh (Cambodia)

写真: 過積載の小型トラック。3月27日撮影 (2006年 THE POVERTIST / Ippei Tsuruga)
写真: 過積載の小型トラック。3月27日撮影 (2006年 THE POVERTIST / Ippei Tsuruga)

チャーターした10人乗りのヴァンで空港を出ると、もの凄い数の原付が走っている。しかもみんなノーヘルで、2人乗りは当たり前。3人、4人、そして最高で5人乗りまで見ることが出来た。
バイクは日本で走っているスクーターやカブと同じサイズであるから驚きだ。僕のスーパーカブもいた。親近感が沸いてきた。カンボジアでは車は免許が必要だが、バイクは必要ない。だから、中学生がバイクで登校する光景をよく見ることができる。
カンボジアの道路状況を簡単に説明すると、日本の道路から信号を無くして、車と原付の比を逆にすればよいだろう。つまり、日本で車:原付=8:2だとす ればカンボジアでは2:8である。排ガスがもの凄いため、みんなマスクをしてサングラスをしている。覆面集団みたいだ。見渡す限り銀行強盗。日本ではありえない光景だ。
また、首都プノンペンのど真ん中でさえ信号はほとんどないし、あったとしても気まぐれで、変わったり変わらなかったりする。まぁ、あったとしても、みんな無視するのだけれども・・。
信号があまり無いこともあって、カンボジアのドライバーはクラックションを鳴らしまくる。街の中では5秒に1回は鳴らしているのではないかとさえ感じる程だ。原付を追い抜くとき、歩いているおばちゃんを追い抜くとき、牛を追い抜くとき、十字路を直進するときなどなど、全てクラックションを連打する。その代わり、日本のように煽るために鳴らす人はあまりいないように感じた。さらに、右側通行で右折は信号に関らずいつでもOKというのもなかなか馴染めない。
事故が頻発しても良いように感じるのだが、滞在中に遭遇することはなかった。後で聞いた話だが、ノーヘルなどが影響して、小さな事故でも生死に関ることが多いそうだ。こんな状況だから、歩行者も運転者も気を付けるし、みんなかなり運転がうまい。免許を持っている日本のペーパードライバーなんかよりはるか にうまい。隣の車まで4、5センチのスレスレなのに猛スピードで突っ込む。運転が上手になりたいのなら、自動車学校なんかよりプノンペンへ行くことをすすめたい。
ただ、歩行者にとってはかなり怖い。信号が頼りにならないため、タイミングを見て渡るしかないのだ。しかし、そんなことを言っていたらいつまでたっても 渡れない。原付は大群アリのごとく、どこからともなく止めどなく溢れ出てくる。そんな時は手で数十台もの原付制止しながら駆け足で渡るのだ。これが出来ればカンボジア人になれる。僕は最後まで出来なかった・・・。

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