マラウイ

マラウイと日本を結ぶ、日本発非営利コーヒークラブ

ウォームハーツコーヒークラブとは?

東アフリカのマラウイの給食支援に繋がる、非営利コーヒークラブであるウォームハーツコーヒークラブのご紹介をさせて頂きます。ウォームハーツコーヒークラブは一種のコミュニティです。具体的には、東京に基盤をおいたコーヒー好きが集まる場で、焙煎仕立てのコーヒーを自宅でゆっくり味わいたい人達が集まる場です。

「ウォームハーツ」という言葉ですが、私たちが扱っているコーヒーの産地であるマラウイの呼び名に由来します。マラウイは、 “The Warm Heart of Africa”、「アフリカのあったかい心」と呼ばれているのです。

日本のコーヒー好きの皆さんはおいしいコーヒーを飲めるだけにとどまりません。皆さんは、その産地の「ウォームハーツ」をサポートすることができます。現地の小作農家の人々は、日々天然栽培で、フェアトレードのコーヒーのために、懸命に働いています。そんな人々を助けることに繋がるのです。そして、私たちはもちろん、こうした「あったかい心」に恩返しをしています。おいしい大自然のコーヒーを提供するだけではなく、その利益の100%を現地の未来を支える子どもたちの給食支援につなげています。

チャリティに貢献できる社会貢献型ビジネスモデル

伝統的なチャリティの活動は、人々に現金での支援を直接お願いする形です。ビジネスも伝統的にはこの手法だと思います。しかし、私たちのコーヒークラブは少し違います。私たちは、人々が日々を送る中でどんな選択をするか、どんな思いで決断をし、行動するかという、もっと深い人間の姿に働きかけたチャリティがしたいと考えています。だからこそ私たちのビジネスモデルは今までとは違い、新しいものです。それがDoing Charity by Doing Businessです。「良い」コーヒーを飲む、ということ。その「良さ」はその人にとっての好さであって欲しいのです。

私達ウォームハーツコーヒークラブは、ある大きなストーリーの一部でしかありません。それは一連の長いストーリーです。コーヒーが焙煎、発送され、飲んで頂ける。そして、それを通しての売り上げが全て日本のNPO法人である「せいぼじゃぱん[1]」を通じて、1日14,000人の子どもたちに給食を届けている働きの一部になるという、大きな働きがあります。こうしたストーリーは、国内外の支援企業の支えによって実現しています。

こうした企業は全て、1%だけの努力だけでは十分でないことを心得ています。やるなら100%が必要です。だからこそ、純利益の100%が、世界に変化をもたらすために使われるようになっています。

ウォームハーツのメンバーがコーヒーを飲むことで、東アフリカのマラウイの子供たちは、学校に行く理由ができます。それは学校給食です。そして彼らは教育を受け、国の未来を支えていきます。こうした社会貢献を目指したビジネスモデルは、成功そのものを保証するというよりも、ビジネスに豊かさ、楽しさを与えていくことになります。

ウォームハーツコーヒーがプロジェクトとして始まったきっかけ

Photograph: Warm Hearts

運営者である私たちが、実際にマラウイに滞在して分かったことは、現地がエネルギーで満ちていることです。その源は、人口の70%を占める24歳以下の人々です。しかし、それと同時に2015年、マラウイは大洪水を経験します。この時に大事なことに気づきました。マラウイのために働くには、単に”trade over aid”つまり「現地をただ助けるのではなく、他国との貿易を安定させることで、継続性のある利益を出していく」といったことが必要なのではないということです。

私達には、その両者が必要なのです。2015年の洪水のあった年、マラウイにいる私たちのディレクターが、給食支援が急務であることを伝えました。洪水によって乳幼児の栄養失調が増え、学校に行けない子供が急増し、まさに学校給食が必要であったのです。

その結果として、私たちは2015年、日本で給食支援団体としてNPO法人せいぼを立ち上げました。しかし、多くの困難を抱えることになります。まず、「マラウイ」を知らない人々が多いということです。それでも、現地からは5歳以下の子どもたちに対する給食支援をし続けることが必要であるとの声がありました。

そこで、英国の通信会社の介入があり、彼らが販売する訪日外国人向けのSIMカードが、マラウイの子どもたちの給食支援に繋がっていくシステムが生まれました。一枚のSIMカードを購入するだけで、一人の子供の一年分の給食費となります。

こうした支援は、現地のために有効に作用しました。しかし、まだ課題は残っています。これでは、日本の人々の心をつかむことはできないのです。

皆さんがご存知のように、日本人はコーヒーが大好きです。コーヒーを作る過程は、まさに一種の儀式のようで、優雅な時間を与えてくれます。しかし、そのコーヒーのストーリー、背景までに迫る必要は、普段の日本の生活ではあまりないと思います。そのコーヒーがどこで作られたのか、どんな場所で育っていたのかといったことです。特にマラウイは、コーヒーの栽培地として連想する人はほぼいないように思います。しかし、ウォームハーツコーヒークラブが、そんな皆さんに、マラウイを通して素敵なコーヒーのストーリーを届けることができます。

私たちはもちろん、マラウイに対して悲観的な感想を持って頂きたいわけではありません。マラウイは、GDPが最低ラインの国の一つです。確かにその事実はありますが、それだけではないのです。マラウイは美しく純粋な風景を持っています。貧しさの中でも笑顔で生きようと努力し、戦争を今まで一度も起こしたことのない国です。だからこそ、 “Warm Hearts of Africa”という名前にぴったりなのです。

そしてマラウイでは、おいしいコーヒーも採れます。こうした国でおいしいコーヒーがあることが分かれば、日本人の心の温かい人でしたら、マラウイのコーヒーを飲み、それが現地の栽培手の援助に繋がるというストーリーを気に入ってくれると思います。

マラウイのコーヒー産業

Photograph: Warm Hearts

マラウイはコーヒーの産地として有名ではありません。その近くのケニヤ、エチオピア、タンザニアは、とても有名ですね。その原因の一つとしては、1964年の独立までは、マラウイは英国の植民地だったという事実が挙げられます。

そのことで、伝統的な輸出業は全て英国もしくは南アフリカによって行われてしまっていたのです。そして、もう一つの事実は、コーヒー産業自体がとても新しいということが挙げられます。1870年代になって初めて、スコットランドからコーヒー豆が導入されました。

こうした歴史を経て、現地のコーヒー産業は、1930年代にスタートを切りました。そして、2007年になって初めて、「ムズズコーヒー組合」というコーヒーの協同組合が誕生し、今日では3,000人の従業員からなっています。そのうちの25%が女性で構成されています。その中心となるコーヒーの栽培地は、北部のマラウイ、タンザニアの国境の近くです。そこは標高2,000m近くの高地で、他の隣国と比べて、マラウイコーヒーは、酸味が少なく、まろやかですっきりした味わいのコーヒーが生産されています。まだまだ駆け出しの産業ですが、毎年1,000~1,500トンの豆を輸出しているため、今後も伸びていく可能性のある産業の一つです。

ウォームハーツコーヒーの栽培プロセス、農法、豆の種類、味

ウォームハーツコーヒークラブで扱っているコーヒー豆は、基本的にエチオピアが原産のゲイシャ種という豆を使っています。実際はこのゲイシャ種と、「カチモア129」という品種が一緒に栽培されています。これらは全てアラビカ種で、きれいに水洗いをされ、実際のムズズコーヒー組合で売り出されています。

コーヒーの農法についてですが、shade-grownと呼ばれ、バナナの木の下で湿度などを適切に保ち、天然の肥料で栽培されています。さらに、間作といい、バナナ、はちみつ、トウモロコシ、ジャガイモなど、他の食物と一緒に育て、農地が常に活発な状態を保ちながら栽培する方法を取っています。

ムズズコーヒー組合では、2011年から30万本もの木々とともに、コーヒーの木も栽培しているとのことです。まさに、大自然の中で栽培されており、口当たりのよい、飲みやすいコーヒーとなっています。

日本との繋がり

Photograph: Warm Hearts

マラウイはその教育制度を発展させるために、先進国との繋がりを大事にしていきたいと考えています。特に日本とのです。マラウイの人口の約半分を、子どもたちが占めています。従って、そこにはたくさんの教育の機会が必要な子供たちがいます。ウォームハーツコーヒークラブに関わってくださると、そんな子供たちのためにもなるのです。

さらに、マラウイはとても特別な国です。現地の人々は確かに貧しいと言えます。しかし、かわいそうな人々ではありません。彼らはとても優しい人たちなのです。全てが分かち合いで成り立っているし、だれも置いていかれてしまう人はいません。2011年、日本が東日本大震災を経験した時も、マラウイは日本に寄付金を提供しました。彼らは貧困そのものを、悲しいものとは思っていないのです。

そんな彼らに対する給食支援は、単なる食事を提供することにとどまりません。それは、子どもたちの脳に栄養を与え、学校でもっと勉強できるようになります。そして、その両親たちも、学校に食事があることが分かれば、進んで子供たちを学校に送り出します。貧しさの中にいる家族にとって、学校給食は大きな意味を持っています。

「貧困は、事故によって起こったものではありません。奴隷制度やアパルトヘイトのように、人間が作ったものです。だからこそ、その人間の力で取り除くことができるものです。」(ネルソン・マンデラ)

ウォームハーツコーヒーの入手方法

詳細はオンラインでご覧いただけます(www.warmheartscoffeeclub.com)。一回のみの購入も定期的な月ごとの購入も可能です。私たちの価格表はとてもシンプルで、100gにつき1,000円、送料は日本全国無料です。さらには、焙煎、発送を同日に行うため、常に新鮮なコーヒーをご自宅まで届けることができます。


[1] https://www.seibojapan.or.jp/

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