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香り米がカンボジアの貧困問題を改善する

Re: “カンボジアの貧困削減は持続可能か?” (2014年6月5日付)

カンボジアにはコメの価格上昇による好循環を生むチャンスが眠っている。プカ・ルンドゥオル(Phka Rumduol)は最高品種に贈られる「The World’s Best Rice」の称号を2012年に受賞した。そして、それから3年間、受賞し続けている。これは前代未聞の出来事だ。

ジャスミンライスは独特の香りと風味を持つことで知られている。これは収穫後の数ヵ月間の内に蒸発するアロマによるものである。プカ・ルンドゥオルは、真空パックと瞬間冷凍によってアロマをコメに閉じ込めることで、この風味を長期間保つことに成功したのである。

19世紀に南半球でブームが沸き起こった冷凍肉や20世紀のカリフォルニアの冷凍野菜ブームのように、21世紀にはカンボジアで冷凍ジャスミンライスがブームとなるはずだ。

タイは低価格帯のジャスミンライス市場に狙いを定めている。カンボジアは価格競争でタイを負かすことはできない。しかし、高価格帯の冷凍・冷蔵米の新しい市場では好位置につけている。世界的にエネルギーコストが低下傾向にある今、冷蔵にかかる経費は安く抑えられている。

ジム・プラモンドン
アワードベスト代表取締役社長
カンボジア王国プノンペン市

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